地主・農家が知っておきたい「相続税」の基本

nagisouzokuzei. 相続税の基礎知識

🧭 ナギと学ぶ「相続税の基本」

── 土地を守りたいあなたへ、やさしく解説します


💬 ナギです。
「相続税って、そもそもどんな仕組みなの?」「農地や山林にもかかるの?」

そんな不安をもった方に向けて、今回は【相続税の基本】を、なるべくわかりやすくお伝えしますね。


1. 相続税とは?かんたんに言うと・・・

相続税とは、亡くなった人(被相続人)の財産を引き継いだ人(相続人)が、一定額を超えた場合に納める税金のことです。

お金や不動産、株式、車など、相続した“すべての財産の合計額”が課税対象になります。

💡 ナギのポイント
相続税がかかるかどうかは「いくら相続するか」で決まるので、たとえ現金が少なくても、不動産をたくさん持っている場合は注意が必要なんです。


2. 「うちは関係ない」は本当?

土地や建物が主な財産でも相続税の対象になる理由

「現金がないから関係ないと思ってた」
「先代の山林や農地しかないし・・・」

そう思っていた方でも、実際には相続税の申告が必要になるケースが少なくありません。

たとえば

  • 市街化区域の土地を複数所有している

  • 農地や山林を相続する予定

  • 借地や貸地で地代収入がある

  • アパートや貸家付き宅地がある

このような場合、評価額によっては数千万円単位の財産と見なされ、相続税が発生します。


3. 相続税の「基礎控除」って何?

相続税には、課税されない「基礎控除」があります。

2025年現在の基礎控除額は:
3,000万円 +(600万円 × 法定相続人の数)

たとえば、配偶者+子2人の場合は
→ 3,000万円 +(600万円 × 3人)= 4,800万円までは非課税となります。

💬 ナギのアドバイス
評価額がこの金額を超えるかどうかが、申告の必要性を判断する第一歩です。
不動産の評価は「固定資産税評価額」ではなく、相続税評価額(路線価や倍率)で計算する点にも注意です!


4. 相続税がかかる財産と、かからない財産

税金がかかる財産 税金がかからない財産
現金・預貯金 お墓・仏壇・仏具
土地・建物 生命保険金の非課税枠(500万円×相続人数)
株・投資信託・債券 死亡退職金の非課税枠(同上)
借地権・貸家など 生活用動産の一部(家財など)

5. 土地を守るための特例もある

「このままだと納税できず、土地を手放さないといけない・・・」
そんな事態を避けるため、相続税には以下のような軽減制度があります。

✅ 小規模宅地等の特例

→ 自宅や事業用地、貸付用地の一部が最大80%減額評価に。

✅ 農地の納税猶予制度

→ 条件を満たせば、農地の評価額に対する税金の支払いが猶予される(将来免除される可能性あり)

📝 ナギのメモ
これらの制度は、「期限」や「申請の形式」に注意が必要です。
申告までに準備できるかどうかで、税額が大きく変わることも。


6. 「相続税の申告」が必要なケースとは?

次のような場合は、税務署へ10か月以内に申告・納税が必要になります。

  • 財産総額が基礎控除を超える

  • 特例・控除を受けたい(申告が条件)

  • 生前贈与や生命保険が加算されるケース

※申告不要でも、土地評価の確認や将来の贈与計画のために、専門家に相談しておくのがおすすめです。


7. ナギからのまとめ

💬 ナギのまとめ:
相続税は、「うちは関係ない」と思っている方ほど注意が必要です。
現金が少なくても、土地を持っている=相続税の可能性あり

大切なのは、
✅ まず自分の財産がどれくらい評価されるか知ること
✅ そして特例や制度を正しく活用すること

これからも、やさしく分かりやすく解説していきますので、安心して進めていきましょう。


📚 次におすすめの記事:

タイトルとURLをコピーしました